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「ほぼ日路線図」は、みんなで作る俺達の路線図だった
https://dailyportalz.jp/kiji/hobonichi-railway-sugoi
都道府県七並べというゲームを考案した
1999年から2012年までの「みんくるガイド」が家にある。「みんくるガイド」とは東京都交通局の発行しているバス路線図だ。
といっても、途中2007年と2008年の「みんくるガイド」が抜けているので、全部あるわけではない。
その「みんくるガイド」の中にはもちろん、地下鉄の路線図も掲載されている。
1999年から2011年ぐらいまでだけでも、南北線と三田線の延伸、大江戸線の開通、半蔵門線の延伸、副都心線の開業など、さまざまな事があった。
特に、乗り換え駅も含めて20以上の新しい駅が一気に開業した大江戸線の開通は路線図業界にも激震が走った……かもしれない。
とりあえず、今手元にある「みんくるガイド」の路線図をスキャンしたので1999年から追って見てみたい。
■世紀末の地下鉄路線
1999年の路線図は、地図で見た実際の形に近い描き方なんだけど、銀座から大手町周辺の地下鉄路線の込み入った部分をすっきり表現するために山手線がいびつな形になっている。
ただ、この路線図がいいのは駅の形も実際の形に近い表現がしてあり、例えば大手町駅の乗り換えで、三田線から半蔵門線に乗り換えるにはずいぶん長い通路を経由しないと乗り換えできないんだろうなあ。というのが見えればわかるようになっている。
■大江戸線開業前夜
地下鉄路線図(2000年版「みんくるガイド」より)
2000年になってデザインがガラリとかわった。さすがに前の路線図に大江戸線と南北線、三田線の新駅をドドっと追加するのは無理と判断したんだと思う。この変更で、実際の形に近いデザインから抽象的に簡略化されたデザインに変わり、駅の形やカーブの表現などが丸っこく、全体的に優しい感じになった。大江戸線、南北線、三田線の延伸部分はまだ開業前なので点線で表現されているけれど、駅の増加ばっちこいという準備万端な姿勢が伺える。
しかし、デザイン的にスッキリしたかわりに、大手町駅がまとめてひとつになってしまったので、1999年の路線図では読み取ることができた乗り換えの大変さがわかりにくくなっている。
■大江戸線開業直後
地下鉄路線図(2001年版「みんくるガイド」より)
2001年、大江戸線及び南北線、三田線延伸部分の開業後の路線図だ。大江戸線の開業にあたって、丸ノ内線新宿駅の位置が若干上に変更されている。
■JR新宿駅・謎の変更
地下鉄路線図(2002年版「みんくるガイド」より)
2002年度版。ぱっと見、2001年版とかわってねえじゃねえかこのスカタン。と、思うかもしれないけれど、よくみると幾つかの変更点が見られる。
まず、両国駅の乗り換え表現が変わっている。これ、実際に乗り換えしたことがある人ならわかると思うのだけど、JRの両国駅から大江戸線の両国駅までは、地上を歩いて5分以上はかかるのだ。2001年版の両国駅だと、JR両国駅と都営地下鉄の両国駅は同じ建物の中にあるような表現だけど、2002年だと別々の建物でけっこう遠いですよ、っていうことがわかるようになった。
で、2002年版の変更で一番の謎なのがJR新宿駅の駅の形だ。
2001年版ではJR新宿駅はひとつの楕円で表現されていたのが、2002年版になるとひょうたん型になり、さらにくびれている部分に破線が入っている。
これは一体なんなのか? 同じJRの駅だけど、改札を通過しないと行き来できませんよってことか?
この新宿駅ひょうたん型の謎は、よくわからなかったので、東京都交通局の電車部に電話して聞いてみた。
しかし、「10年前の変更なので、なぜこういう形になっているのかちょっとわからないです……、調べてみても理由が判明するかどうかもわかりません」とお手上げ状態。
東京都交通局は路線図のデザインにあまり感心がないのだろうか? 都民として若干の納得できなさを抱えつつ、一体なぜこんな形なのかの謎は判らなかった。
あと、細かいところを指摘すれば、南北線が埼玉高速鉄道に乗り入れするようになっている、りんかい線が大井町まで伸びている、千駄ヶ谷の文字の位置が若干変ってる。などがある。
■半蔵門線延伸
地下鉄路線図(2003年版「みんくるガイド」より)
そして2003年。半蔵門線延伸後の路線図。
変更点としてはもちろん半蔵門線の延伸部分が追加されたのが大きな変更点ではあるのだけど、大江戸線環状部の内側に塗られていたクリーム色が無くなって白くなった。見た目がよりスッキリした感じにはなったと思う。
あと、各路線の線の上に白ヌキで路線名が書かれるようになっている。
■駅ナンバリング導入
地下鉄路線図(2004年版「みんくるガイド」より)
2004年、突然路線図がガラリとかわる。駅ナンバリングが導入されたことに伴い、駅ナンバーが書き込まれた路線図に切り替わった。
よく見てみると、地下鉄路線図の下に「東京都交通局」と「東京メトロ」のロゴマークが入っている。2社共同で作った路線図なのかもしれない。したがって、今までの路線図のように都営地下鉄の線が若干太い、といったことはない。
しかし、駅ナンバリングって大変だ。限られたスペースに駅名だけでなく、アルファベットと番号も全部描いているので、ものすごく見づらくなってしまった。
同じ大手町駅でも各路線によってアルファベットと番号が全部違うからまとめて描けない。5路線分ずらずらっと描くしか無い。
そして、蔵前駅や両国駅の「地上乗り換え」といった情報も無くなってしまった。
■駅ナンバリング路線図ちょっと修正される
「見づらい」というクレームが来たのだろうか? 2005年からちょっとスッキリした。
下の「地下鉄路線図」の文字とロゴマークを小さくして、スペースを作り、西側の部分をちょっとスッキリさせたのがわかる。
大江戸線の放射部と、丸ノ内線の荻窪駅周辺の表現が大きく変ったところといえる。
■昔のデザインに戻る
ぼくの手元には2007年と2008年の「みんくるガイド」が欠けているのでいつから戻ったのがわからないのだけど、昔のデザインに戻ってしまった。
そして、すでに日暮里・舎人ライナーも副都心線も開業している。この2路線開業前後の路線図がちょうど欠けているというのは路線図好きにとってはあるまじき失態。顔洗って出直したい。
どなたか2007年、2008年のいらない「みんくるガイド」をお持ちの方はぼくに下さい! 着払いで結構なので送りつけて下さいませ……。
■駅ナンバリング路線図はどこに行ったのか?
Tokyo Subway Route Map(2011年版「TOEI BUS ROUTE GUIDE」より)
で、消えた。と思った駅ナンバリング路線図だけれど、実は外国人旅行者用の英語のバス路線図に残っている。
たぶん、今駅ナンバーを使ってるのは外国人旅行者だけだと思う。日本人ならば「F13」と言われるよりも「副都心線新宿三丁目駅」の方が通じやすい。駅ナンバーで駅を覚えてる人なんて、日本人では鉄ヲタ意外いない。
以上、1999年から2011年頃までの地下鉄路線図(都営の)をざっと見てみた。
2000年の大江戸線開業前後で路線図が大きくかわったということと、常に分かりやすくするために改良が加えられているということがわかった。
ただ、これは都営地下鉄のオフィシャル路線図なので、営団地下鉄、東京メトロのオフィシャル路線図変遷もぜひ見てみたい。……のだけど、残念ながらぼくはそっちの方は収集してなかった。
これも路線図好きとしてはあるまじき失態なのでもう一回顔を洗って出なおしてきたいと思う。
誰か古い営団地下鉄、東京メトロの地下鉄路線図のチラシで、いらないものを持ってる方は着払いでいいのでぼくに下さい……。
路線図そのもののチラシって、ヤフオクでもあんまり出てこないんだよな……。
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本日、デイリーポータルZで公開した記事「起点から終点まで約179秒で走る路線バス」で、残念ながらボツになってしまった車窓動画をリンクしておきたいと思います。
新橋駅前→築地中央市場
目白駅前→日本女子大
「空から日本を見てみよう」みたいに、車窓の風景にいちいちタグがついてたら面白いかなあと思って、YouTubeのアノテーション機能を使って頑張っていれてみました。
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※一応念のため……以下のテキストはウィキペディアを適当に流し読みして、感じたことを軽く書いただけのものですので、新事実とかそういうのはありませんし、史実的に間違ってるところもあるかもしれません。事実誤認に関してはご指摘いただければ修正致します!すみません!
先日、小谷野敦氏の『名前とは何か なぜ羽柴筑前守は筑前と関係がないのか』を読んだ。その中で「東百官」というものがあることを知った。実は、この「東百官」というのが、江戸時代のDQNネームみたいでちょっと面白い。
「東百官が江戸時代のDQNネーム」とは一体どういうことなのか。「東百官」の説明をする前にまず、「百官名」について解説しなければいけない。
「百官名」とは、ごく簡単に言ってしまえば「朝廷から賜った官職風の名前」ということになると思う(だいぶん誤解を招く言い方だけれど)。
例えば、杉下右京の右京(うきょう)とか、中村主水の主水(もんど)、九能帯刀の帯刀(たてわき)みたいな、ちょっと偉そうな、なんか由緒正しそうな、歴史がありそうな、そんな感じのする名前だ。
上で例としてあげたのは、ドラマやアニメの登場人物の名前だけれども、史実に登場する人物でも、島左近、高山右近、津田監物、大石主税、原田甲斐、大石内蔵助、大石主税、浅野大学、小松帯刀、長野主膳、真木和泉、大内兵衛……ウィキペディアの百官名の所を見ながら目についたのをざーっと挙げたけど、まあ、たくさんいる。
で、官職風。と「風」をつけたのは、実は上で挙げた例の中でも、本当に朝廷からその官職を賜ったものではなく、家に伝わる名前を受け継いだり、中には勝手に僭称したりしたものもあるからだ。
勝手に僭称してる時点で、百官名もかなりDQNネームじゃないかという気もするけれど、まあ、実際に朝廷で使われていた官職名なわけで、一応由来がある。
「主水」の元となった主水司は、水や氷の調達を担当した役職の名前。「右京」「左京」というのは京職といって、京都の街の行政を担当する役職の名前。そして「帯刀」は皇太子の護衛官のことをいうらしい。
そして、武蔵とか甲斐というような旧国名は、その国の今でいう県知事みたいな役職を朝廷から貰った人が名乗ったものだ。
しかし、これは有名無実化していて、例えば宮本武蔵が、実際に武蔵国の行政を行ったという話はないので、この武蔵ってのはまあいわゆる自称というものになると思う。
どうも、書いているうちに「百官名」そのものも結構DQNネームじゃないかという気もしてきたけれど、ここでやっと「東百官」が登場する。
「東百官」というのは「百官名」のような官職名っぽいかっこいい名前を、勝手に作って名前に使っちゃったものなのだ。
例えば、平賀源内の源内(げんない)、橋本左内の左内(さない)、西郷頼母の頼母(たのも)、宮本伊織の伊織(いおり)など結構ある。他にも、数馬(かずま)や左膳(さぜん)、一学(いちがく)なんてのもそうらしい。
ウィキペディアによると、江戸時代の学者が「由緒正しからず、名乗るべからず」なんて警鐘を鳴らしていたらしいけれど、そんなのお構いなしに、当時かなり使われていたようだ。
昔の人は、由緒正しくてかっこいい百官名を名乗りたいけど、恐れ多い……。それなら、それっぽい名前を勝手に考えて勝手につけちゃえってことで、「東百官」という名前の体系を産み出して勝手に名乗っていたのだ。
今なら、須中輪戸(スチュワート)とか樹希敢(ジュキア)みたいな、アメリカっぽいカッコイイ名前を考えたけど、実際アメリカではそんな名前使いませんみたいなのに似ている。
日本人のメンタリティは、江戸時代からそんなに変わってないんだなあという、そんな話でした。
以下参考にしたウィキペディア
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市町村章は、よく見るとカタカナで地名が書いてあることがよくある。
たいてい丸型に収めるため、カタカナをかなり無理な形にねじ曲げてることも多いけど、上の(3)みたいに菱形や四角に上手くまとめてる場合も多い。
(1)円の中心から外にむかって読んでいくと読めます。
(2)カタカナ町名の嚆矢とも言える町。カタカナ町名は、むかしはこの町とマキノ町ぐらいしかなかったと思う。ちなみに円の中のとんがってる部分は羊蹄山を表してる。
(3)ほんらいは濁る文字が入っているのだけど、濁らずに表記しています。
(4)沖縄で一番有名な市。電源マークみたいな市町村章は日本各地にいろいろあるのだけど、大分県章とこの市章は中でも飛び抜けて電源マークっぽい。
--以下正解--
(1)北海道豊頃町(トヨコロ)
(2)北海道ニセコ町(ニセコ)
(3)長崎県佐世保市(サセホ)
(4)沖縄県那覇市(ナハ)
なお、上記の市区町村章を含めた市区町村クイズをポッドキャストで聴けます。
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数字で読みを表現している市町村章は慣れればスラスラ解読できるようになるので面白い。
とりあえず、ヒントを出してみたいと思う。
(1)北海道の町です。全く同じ名前の市があります。
(2)これも北海道の町です。外側から内側に向かって読んでください。洞爺湖の近くで内藤大助の出身地らしい。
(3)埼玉県の市です。文字二つの組み合わせがいくつあるかを表現しています。
(4)東京都の区です。本当は濁る文字が入りますが、濁らずに読んでください。
(5)福井県の町ですが、現在は合併して名前が変わっています。数字で読み方を表現されてるのは(4)と同じカタカナです。
(6)福岡県の市です。これはちょっと珍しくて、まわりにある漢字の数を数えてください。自ずと答えが見えてきます。
--以下正解--
(1)釧路町(ク4、ロ)
(2)豊浦町(ト4、ウ、ラ)
(3)三郷市(3サト)
(4)板橋区(イ、タ、ハ4)
(5)美浜町(3ハ、マ)
(6)大牟田市(大6、田)
なお、上記の市区町村章を含めた市区町村クイズをポッドキャストで聴けます。
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市町村章によくあるパターンとして、数字で読みを表現しているものがけっこうある。
まずは上の市章をみて解読してみて頂きたい。
例えば(3)の市章。切れ込みが入った三角形がカタカナの「フ」をあらわし、それが9つ。「フ9」→「福」で、福岡市の市章だ。そして、面白いのは(6)。これも「フ9」を図案化したものなのだが、福知山市の市章だ。福岡市と福知山市。発想は全く一緒なのだけど、デザインはぜんぜん違う。
さらに注目したいのは(2)の市章。これも実は漢字の「福」を含む市章なのだけど、福岡や福知山とは違い、この市章で、市名をすべて表現している。
まわりのイガイガが「フ」で9つ。真ん中の丸にある扇形が「マ」で、4つ。「フ・9・4・マ」そう、福島市だ。
また、カギ型をどう読むかという問題もある。(4)は「フ9」にも見えるけれど、実は周辺のカギ型は「フ」ではなく「レ」だ。「9レ市」、広島県呉市。
「泣くよ(794)うぐいす平安京」みたいなゴロ合わせが本当にすきな日本人。もうこれって病気なんじゃないかって思う。
1)岡山市(岡、山4)
2)福島市(フ9、4マ)
3)福岡市(フ9)
4)呉市(9レ、市)
5)大村市(大、6ラ)
6)福知山市(フ9)
なお、上記の市区町村章を含めた市区町村クイズをポッドキャストで聴けます。
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前のエントリで、最近のデザインには「暖色系の丸が付いてる」と書いたのだけど、これ、本当に多い。
ネットで拾った最近の市町村章で、暖色系の丸が付いているものをざっと集めてみたのでちょっと見ていただきたい。
どうだろう。
もう、どれがどこの市町村章なのかわからないと思う。もちろん、同じ人がデザインしたのではなく、それぞれのデザイナーはすべて別人だ(たぶん)。
「個性」とか「オリジナリティ」を表現したつもりが、実は没個性的だったという見本みたいで微妙な哀愁が漂う。
青森県五所川原市と長崎県松浦市なんか、形がそっくり過ぎて鼻血が出そうだ。
三日月と丸を組み合わせると、人が手を広げて羽ばたいてるような感じの形になる。
「躍進」とか「羽ばたき」のイメージは、昭和時代の市町村章では鳥にその意味を託すことが多かったのだけど、最近はもうダイレクトに人だ。人が飛んだり跳ねたりしている。
人を表現するにはどうしても頭に見える丸が必要で、暖色系の丸が入っているのはそのためなのかもしれない。
最近の市町村章に、雲形定規で適当にチャチャッと線を引いただけのやっつけ仕事みたいなデザインが増えているのは、パソコンが普及したせいではないだろうか。
昔は名刺や看板に市町村章を刷り込んだり描き込んだりするばあい、デザインの設計図を役所に郵送してもらい、それを印刷屋さんなり看板屋さんなりが見て、設計図通りに版下を作ったり、看板に描いたりしてたはずだ。だから、昔の市町村章は、まず円を描く所からスタートするような「コンパスや三角定規で再現し易いデザイン」が多い。
しかし、最近は役所が持ってるフォトショップかイラストレーターの元データをメールで送ってもらえば、後はパソコンでプリントアウトするなりなんなり、好きなように使える。手書きでは再現が難しい曲線を多用したグニャグニャの市町村章が増えてきているのはそのせいだと思う。
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