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2012年5月10日 (木)

1999年~2011年ぐらいまでの「みんくるガイド」に載ってた地下鉄路線図を眺めてみる

1999年から2012年までの「みんくるガイド」が家にある。「みんくるガイド」とは東京都交通局の発行しているバス路線図だ。
といっても、途中2007年と2008年の「みんくるガイド」が抜けているので、全部あるわけではない。

その「みんくるガイド」の中にはもちろん、地下鉄の路線図も掲載されている。
1999年から2011年ぐらいまでだけでも、南北線と三田線の延伸、大江戸線の開通、半蔵門線の延伸、副都心線の開業など、さまざまな事があった。

特に、乗り換え駅も含めて20以上の新しい駅が一気に開業した大江戸線の開通は路線図業界にも激震が走った……かもしれない。

とりあえず、今手元にある「みんくるガイド」の路線図をスキャンしたので1999年から追って見てみたい。

■世紀末の地下鉄路線

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地下鉄路線図(1999年版「みんくるガイド」より)

1999年の路線図は、地図で見た実際の形に近い描き方なんだけど、銀座から大手町周辺の地下鉄路線の込み入った部分をすっきり表現するために山手線がいびつな形になっている。
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ただ、この路線図がいいのは駅の形も実際の形に近い表現がしてあり、例えば大手町駅の乗り換えで、三田線から半蔵門線に乗り換えるにはずいぶん長い通路を経由しないと乗り換えできないんだろうなあ。というのが見えればわかるようになっている。

■大江戸線開業前夜

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地下鉄路線図(2000年版「みんくるガイド」より)

2000年になってデザインがガラリとかわった。さすがに前の路線図に大江戸線と南北線、三田線の新駅をドドっと追加するのは無理と判断したんだと思う。この変更で、実際の形に近いデザインから抽象的に簡略化されたデザインに変わり、駅の形やカーブの表現などが丸っこく、全体的に優しい感じになった。大江戸線、南北線、三田線の延伸部分はまだ開業前なので点線で表現されているけれど、駅の増加ばっちこいという準備万端な姿勢が伺える。
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しかし、デザイン的にスッキリしたかわりに、大手町駅がまとめてひとつになってしまったので、1999年の路線図では読み取ることができた乗り換えの大変さがわかりにくくなっている。

■大江戸線開業直後

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地下鉄路線図(2001年版「みんくるガイド」より)

2001年、大江戸線及び南北線、三田線延伸部分の開業後の路線図だ。大江戸線の開業にあたって、丸ノ内線新宿駅の位置が若干上に変更されている。

■JR新宿駅・謎の変更

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地下鉄路線図(2002年版「みんくるガイド」より)

2002年度版。ぱっと見、2001年版とかわってねえじゃねえかこのスカタン。と、思うかもしれないけれど、よくみると幾つかの変更点が見られる。

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2002ryougoku

まず、両国駅の乗り換え表現が変わっている。これ、実際に乗り換えしたことがある人ならわかると思うのだけど、JRの両国駅から大江戸線の両国駅までは、地上を歩いて5分以上はかかるのだ。2001年版の両国駅だと、JR両国駅と都営地下鉄の両国駅は同じ建物の中にあるような表現だけど、2002年だと別々の建物でけっこう遠いですよ、っていうことがわかるようになった。

で、2002年版の変更で一番の謎なのがJR新宿駅の駅の形だ。
2001年版ではJR新宿駅はひとつの楕円で表現されていたのが、2002年版になるとひょうたん型になり、さらにくびれている部分に破線が入っている。
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これは一体なんなのか? 同じJRの駅だけど、改札を通過しないと行き来できませんよってことか? 
この新宿駅ひょうたん型の謎は、よくわからなかったので、東京都交通局の電車部に電話して聞いてみた。
しかし、「10年前の変更なので、なぜこういう形になっているのかちょっとわからないです……、調べてみても理由が判明するかどうかもわかりません」とお手上げ状態。
東京都交通局は路線図のデザインにあまり感心がないのだろうか? 都民として若干の納得できなさを抱えつつ、一体なぜこんな形なのかの謎は判らなかった。

あと、細かいところを指摘すれば、南北線が埼玉高速鉄道に乗り入れするようになっている、りんかい線が大井町まで伸びている、千駄ヶ谷の文字の位置が若干変ってる。などがある。

■半蔵門線延伸
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地下鉄路線図(2003年版「みんくるガイド」より)

そして2003年。半蔵門線延伸後の路線図。
変更点としてはもちろん半蔵門線の延伸部分が追加されたのが大きな変更点ではあるのだけど、大江戸線環状部の内側に塗られていたクリーム色が無くなって白くなった。見た目がよりスッキリした感じにはなったと思う。
あと、各路線の線の上に白ヌキで路線名が書かれるようになっている。

■駅ナンバリング導入
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地下鉄路線図(2004年版「みんくるガイド」より)

2004年、突然路線図がガラリとかわる。駅ナンバリングが導入されたことに伴い、駅ナンバーが書き込まれた路線図に切り替わった。
よく見てみると、地下鉄路線図の下に「東京都交通局」と「東京メトロ」のロゴマークが入っている。2社共同で作った路線図なのかもしれない。したがって、今までの路線図のように都営地下鉄の線が若干太い、といったことはない。
しかし、駅ナンバリングって大変だ。限られたスペースに駅名だけでなく、アルファベットと番号も全部描いているので、ものすごく見づらくなってしまった。
同じ大手町駅でも各路線によってアルファベットと番号が全部違うからまとめて描けない。5路線分ずらずらっと描くしか無い。
そして、蔵前駅や両国駅の「地上乗り換え」といった情報も無くなってしまった。

■駅ナンバリング路線図ちょっと修正される

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地下鉄路線図(2006年版「みんくるガイド」より)

「見づらい」というクレームが来たのだろうか? 2005年からちょっとスッキリした。
下の「地下鉄路線図」の文字とロゴマークを小さくして、スペースを作り、西側の部分をちょっとスッキリさせたのがわかる。
大江戸線の放射部と、丸ノ内線の荻窪駅周辺の表現が大きく変ったところといえる。

■昔のデザインに戻る

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地下鉄路線図(2009年版「みんくるガイド」より)

ぼくの手元には2007年と2008年の「みんくるガイド」が欠けているのでいつから戻ったのがわからないのだけど、昔のデザインに戻ってしまった。
そして、すでに日暮里・舎人ライナーも副都心線も開業している。この2路線開業前後の路線図がちょうど欠けているというのは路線図好きにとってはあるまじき失態。顔洗って出直したい。
どなたか2007年、2008年のいらない「みんくるガイド」をお持ちの方はぼくに下さい! 着払いで結構なので送りつけて下さいませ……。

■駅ナンバリング路線図はどこに行ったのか?

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Tokyo Subway Route Map(2011年版「TOEI BUS ROUTE GUIDE」より)

で、消えた。と思った駅ナンバリング路線図だけれど、実は外国人旅行者用の英語のバス路線図に残っている。
たぶん、今駅ナンバーを使ってるのは外国人旅行者だけだと思う。日本人ならば「F13」と言われるよりも「副都心線新宿三丁目駅」の方が通じやすい。駅ナンバーで駅を覚えてる人なんて、日本人では鉄ヲタ意外いない。

以上、1999年から2011年頃までの地下鉄路線図(都営の)をざっと見てみた。
2000年の大江戸線開業前後で路線図が大きくかわったということと、常に分かりやすくするために改良が加えられているということがわかった。
ただ、これは都営地下鉄のオフィシャル路線図なので、営団地下鉄、東京メトロのオフィシャル路線図変遷もぜひ見てみたい。……のだけど、残念ながらぼくはそっちの方は収集してなかった。
これも路線図好きとしてはあるまじき失態なのでもう一回顔を洗って出なおしてきたいと思う。
誰か古い営団地下鉄、東京メトロの地下鉄路線図のチラシで、いらないものを持ってる方は着払いでいいのでぼくに下さい……。
路線図そのもののチラシって、ヤフオクでもあんまり出てこないんだよな……。

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